}

振袖の着付けとは何かポイントや必要なことを詳しく解説します

大切な成人式や結婚式、美しく振袖を着たいと思っている女性は近年増えてきています。日本の伝統衣装である和装は、写真映えが良いのはもちろん、周囲からの印象も良く、人生のハレの日にはぜひ着ておきたいものです。あなたの大事な一日を、華やかで美しい着物で彩りましょう。

 

振袖の着付けに必要なもの

 

振袖を着付けるためには、まず肌襦袢や足袋、肌着、裾よけなどの下着類が必要です。着物を美しいシルエットで着るために、体型補正用の補正パッドまたはタオルもあると良いでしょう。次に必要なのは、下着と着物の間に着る半衿と長襦袢です。

 

この長襦袢の着方が、振袖の着付けの出来を大きく左右します。それから、腰紐や伊達締め、枕、前板、後板などの小物類がいります。これは着物を結んだり、形を整えるために必要なものです。最も重要なのが、振袖、帯です。色や柄など、自分の好みにこだわり、後悔のないようにじっくりと選びましょう。帯締めや帯揚げ、伊達襟も、着物の端々を彩る重要なアイテムです。忘れないように注意しましょう。その他、髪飾りや草履、バッグなどでもさりげなくおしゃれをしていきたいものです。

 

体型補正はなぜ必要か

 

振袖をきれいに着付けるためには、体型補正が大事になってきます。洋服はくびれやふくらみなど、曲線的なボディラインを美しく見せる服になっていますが、和服は逆に、直線的で寸胴な体型の方が美しく見えるようになっています。そのため、ウエスト周り以外にも、胸のラインや背中の凹凸を無くし、全体的になだらかで筒のようなラインを作るようにします。

 

胸の大きい人は、和装ブラシャーをして胸を平らにし、肩甲骨や背中のへこみが大きい場合には、脱脂綿やタオルを足してなだらかにします。 腰がくびれている人は、織り込んだタオルなどを巻き付けてくびれをなくします。補正パッドがあれば、もっと簡単に補正して振袖を着付けることができます。着る人の体型に合わせ、きれいに補正しましょう。

 

着付けの順番

 

下着をつけ、体型を補正したら、次は長襦袢を着ます。このとき、背中心が真っ直ぐになるように注意しましょう。紐を結んだ後は、全体を見てしっかりとしわを伸ばします。ここが崩れていると、きれいに着付けられません。

 

それから振袖をふんわりと羽織り、くるぶしが隠れる程度に裾の長さを調節します。裾がきちんと地面と平行になるようにするのが、きれいに着付けるポイントです。腰紐で固定し、おはしょりを整えたら、上からおはしょりを固定するように前板をします。 その後で、いよいよ帯です。帯の結び方にはたくさんの形があります。自分の好みや、振袖の色柄とのバランスを考えて良い形を選んで下さい。

 

帯を結んで形を整えたら、帯揚げを結び、帯の中に折り込みます。最後に、帯締めを結んで完成です。美しいシルエットが出来上がっているかどうか、鏡で確認してみて下さい。振袖の着付けは、一人でやるととても大変です。できれば、周囲の人の手を借りて、鏡を見て確認しながら着付けて下さい。振り袖を着た後は、着物が着崩れてしまわないよう、立ち居振る舞いにも注意すると良いでしょう。

 

背筋をきちんと伸ばし、あまり大股にならないように歩きます。この時、右手で軽く着物の端を持つようにして歩くと、裾が広がらず、美しい姿勢に見えます。また、膝を内向きにする感覚で歩くようにすると歩きやすいので、意識してみましょう。

 

まとめ

椅子に座るときは、袖が地面につかないよう袖を前側に持つようにすると良いでしょう。帯の形が崩れてしまうので、背もたれにはもたれかからない方が安心です。これらのことに注意し、美しく振袖を着こなして下さい。慣れれば、だれでもコツをつかめますのでぜひチャレンジしてみることをおすすめします。